プロ野球開幕決定に思う事。。
開幕に関して協議の続いていたプロ野球ですが、パ・リーグが開幕延期を決定したのに
対し、セ・リーグは予定通り3/25の開幕を強行すると発表。
選手会側の「セ・パともに延期」提案を却下する形になりました。
3/25開幕に固執した某在京球団、そのトップの意向が反映された、という図式が容易に
推測されます。
確かに、某会長の仰るように、世間体だけで何もかも自粛するのは良くないと思うし、
経済を活性化することは必要だと思いますが、僕はその時期ではないと思います。
東日本を襲った大地震・大津波の影響だけならまだしも、現在、福島の原発が本当に
危機的状況にあります。これは一地域の問題ではなく、国家非常事態級の問題であり、
もはや日本一国に留まらず、国際的な問題となっています。
その原発問題が収束どころか、悪化の一途をたどっている中、プロ野球が開幕すれば、
①国民一人ひとりが節電するなか、ドーム、ナイターなどで多大な電力を消費
②狭い空間に何万もの人を集める中、再び放射能・大地震問題が起きた時の安全管理
③電力不足による電鉄運行規制されている中、数万規模の移動が電鉄に与える影響
等々の問題が発生します。
セ・リーグも、中央競馬の関東圏での開催・ウインズ等での販売を行わないみたいな
対応(北海道、中京以西のみ、デーゲームのみの開催)であればまだ納得がいくのですが
主催興行の売上・TV放映権等の既得権益に固執する某球団がそんな事しないでしょうしね。。
また、野球をやっている姿を通じて被害者を勇気づけるといっていますが、勇気・元気を
感じるのは受容者側の判断であって、主催者側が押しつけるものではない。
他のスポーツでも「人々に感動を与えるプレーをしたい」などと発言する選手がいますが、
正直、「何言ってんだろ??」と思ってしまいます。。
ましてや、TV・ラジオ等の情報も乏しく安否確認すらままならない被災地でどうやって
プロ野球を見ろ、というのか。。
ただでさえ、視聴率低下・TV放送の激減など、コンテンツとして「プロ野球」の価値が
低下中のなか、今回の決定でさらなるファン離れ・人気低下が懸念されます。
各球団側の目先の利益も必要かもしれませんが、もっと長い目でみれば、今まで以上の
ファン離れ・人気低下のほうがプロ野球全体の経営悪化に繋がるのではないでしょうか?
僕自身、ベイスターズのファンでシーズン開幕は楽しみなのですが、こういった状況を
鑑み、まずは原発問題の収束を見守り、パ・リーグと歩調を合わせた4/12開幕で良いのでは
と思っています。
2004年、史上初のプロ野球ストライキがあり、その際、中日の落合監督は、井端選手会長に
「選手会として徹底的に戦え。優勝、日本シリーズより、世の中にはもっと大切な事がある」
と送り出しましたが、今回、僕自身まったく同じように感じています。
ファン・選手あってのプロ野球。
たとえ、ストライキになっても、僕は選手会を応援します。
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